「忘年会の締めの挨拶を頼まれたけれど、何を話せばいい?一本締めってどうやるんだっけ?」
人前で挨拶をするとなると、短い時間でも緊張しますよね。
この記事では、一本締めのやり方と掛け声、そのまま使える締めの挨拶の例文をご紹介します。
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忘年会の締めの挨拶「一本締め」とは?

一本締めは、参加者が「3・3・3・1」のリズムで合計10回手を打ち、会に区切りをつける手締めのひとつ。
混同しやすいものに「一丁締め」があります。
この章では一本締めや他の締め方について解説します。
一本締めは「3・3・3・1」のリズムで手を打つ締め方
一本締めでは、「3回・3回・3回・1回」のリズムで、合わせて10回手を打ちます。
パパパン パパパン パパパンパン
「一本」という名前ですが、手を1回だけ打つわけではありません。
「3・3・3・1」をひとまとまりとして、これを1回行います。
「お手を拝借」「いよーお」の掛け声で手を打つ
一本締めは、締めの挨拶のあとに「一本締めで締めたいと思います」と伝えてから始めます。
「お手を拝借」は、参加者に手を打つ準備をお願いする言葉です。
続く「いよーお」の掛け声を合図に、みんなで手を打ちます。
- 「それでは、一本締めで締めたいと思います」と伝える
- 「お手を拝借」と声をかけ、参加者の準備を待つ
- 「いよーお」と掛け声をかける
- 「3・3・3・1」のリズムで手を打つ
- 「ありがとうございました」とお礼を伝える
手をそろえるコツは、「お手を拝借」のあとにひと呼吸おくこと。
グラスや箸を置く時間を取り、会場を見渡してから掛け声をかけましょう。
慣れていない人がいる場合は、「それでは、一本締めで締めたいと思います。『パパパン、パパパン、パパパンパン』を1回行います」と伝えると、どの手締めをやるか参加者にもはっきりわかりますよ。
一本締め・一丁締め・三本締めの違い
一本締めと混同しやすいのが「一丁締め(いっちょうじめ)」です。
一丁締めは手を1回だけ打つ締め方。
三本締めは一本締めのリズムを3回繰り返します。
| 種類 | 読み方 | 手を打つリズム | 合計回数 |
|---|---|---|---|
| 一本締め | いっぽんじめ | パパパン パパパン パパパンパンを1回 | 10回 |
| 一丁締め | いっちょうじめ | パン!と1回 | 1回 |
| 三本締め | さんぼんじめ | パパパン パパパン パパパンパンを3回 | 30回 |
ただし、地域や職場によっては、一丁締めを「一本締め」や「関東一本締め」と呼ぶこともあります。
忘年会で音頭を取るなら、幹事に「いつもは1回だけ打つ形ですか?」と確かめておくと、行き違いを防げます。
三本締めを行う忘年会もあるため、職場の慣例に合わせて選びましょう。
【そのまま使える】忘年会の締めの挨拶から一本締めまでの例文

締めの挨拶は、「感謝やねぎらい→来年に向けたひと言→一本締め」の順で考えると、短くまとまります。
短くまとめたいときの基本の挨拶
長く話すのが苦手な方や、短くすっきり締めたい方に使いやすい例文です。
日々のお力添えに、心より感謝いたします。
来年も力を合わせて、よい一年にしていきましょう。
それでは、皆さんのご健康と来年のさらなる飛躍を願って、一本締めで締めたいと思います。
お手を拝借。
いよーお。
(パパパン パパパン パパパンパン!)
ありがとうございました。
上司や役員がいる場での丁寧な挨拶
上司や役員が出席する忘年会では、少し丁寧な言葉で感謝を伝えましょう。
皆さま、今年も一年、大変お疲れさまでした。
日頃よりご指導、お力添えをいただき、誠にありがとうございます。
また、本日の会をご準備くださった幹事の皆さまにも、心よりお礼申し上げます。
来年も皆さまと協力しながら、一つひとつの仕事に取り組んでまいりたいと思います。
それでは、皆さまのご健康と当社のさらなる発展を願い、一本締めで締めさせていただきます。
お手を拝借。
いよーお。
(パパパン パパパン パパパンパン!)
ありがとうございました。
取引先への感謝を伝える挨拶
取引先を招いた忘年会では、足を運んでくださったことと、日頃のお付き合いへの感謝を伝えます。
本年も多くのお力添えを賜りましたこと、心よりお礼申し上げます。
こうして皆さまと一年を振り返る時間を持てましたことを、大変うれしく思っております。
来年もご期待にお応えできるよう努めてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
それでは、皆さまのご健康とご多幸、ならびにご参会各社のますますのご発展を祈念し、一本締めで締めさせていただきます。
お手を拝借。
いよーお。
(パパパン パパパン パパパンパン!)
ありがとうございました。
気心の知れた仲間への挨拶
親しい同僚や友人との忘年会なら、いつもの話し方に近い言葉でも大丈夫です。
かしこまりすぎず、「集まれてうれしかった」という気持ちを伝えると、その場に合った挨拶になります。
今日は一緒においしいものを食べて、たくさん話せて、楽しい時間になりました。
集まってくれた皆さん、準備をしてくれた幹事さん、ありがとうございます。
来年も元気に、またこうして集まりましょう。
それでは、みんなにとって来年もよい一年になることを願って、一本締めで締めたいと思います。
お手を拝借。
いよーお。
(パパパン パパパン パパパンパン!)
ありがとうございました。
皆さん、よいお年を!
急に頼まれたときの短い挨拶
突然指名されたときは、無理に話題を探さなくても大丈夫。
「急に言われたので何も考えていなくて……」と前置きを重ねるより、お礼から始めると落ち着いて話しやすくなります。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、皆さんのご健康とご多幸を願って、一本締めで締めたいと思います。
お手を拝借。
いよーお。
(パパパン パパパン パパパンパン!)
ありがとうございました。
なお、別の方が締めの挨拶を済ませていて、一本締めの音頭だけを頼まれた場合は、短いひと言から手締めへつなげれば大丈夫です。
それでは、皆さまのご健康とご多幸を願って、一本締めで締めたいと思います。
お手を拝借。
いよーお。
(パパパン パパパン パパパンパン!)
ありがとうございました。
忘年会の締めの挨拶をわかりやすくまとめるコツ

締めの挨拶で大切なのは、立派な言葉を並べることより、感謝を伝えて気持ちよく会を締めくくることです。
内容に迷ったら、次の3つを意識してみましょう。
一年のねぎらいと感謝を伝える
挨拶のはじめには、「今年も一年お疲れさまでした」「一年間ありがとうございました」と、ねぎらいや感謝を伝えましょう。
相手との関係に合わせて、何へのお礼なのかをひと言添えると、気持ちがより伝わりやすくなります。
- 同僚へ:「忙しいときも助けていただき、感謝しています」
- 上司へ:「日頃よりご指導いただき、ありがとうございます」
- 取引先へ:「本年も多くのお力添えをいただき、ありがとうございました」
- 幹事へ:「本日の会のご準備、ありがとうございました」
一年を振り返る話を入れる場合は、参加者が共有できる出来事をひとつ選ぶと、長くなりすぎません。
苦労した話も、「皆さんに支えていただきました」と感謝につなげると、温かくまとめられます。
来年に向けた前向きなひと言を添える
感謝のあとには、来年に向けた言葉を添えます。
大きな目標を掲げなくても、「来年もよろしくお願いします」「また元気に集まりましょう」で十分です。
たとえば、職場の忘年会なら「来年も力を合わせて取り組んでいきましょう」、親しい仲間との会なら「来年も楽しい時間を一緒に過ごしましょう」といった言い方ができます。
そのあとに「皆さまのご健康とご多幸を願って、一本締めで締めたいと思います」と続ければ、自然に手締めへ移れます。
挨拶は手短に!無理に笑いを取らなくてOK
短くまとめたい場合は、挨拶の部分を30秒〜1分ほど、文字数では100〜200文字程度を目安にすると準備しやすくなります。
一本締めの掛け声や、手を打つ時間は別に考えましょう。
上司や取引先への丁寧な挨拶で少し長くなる場合も、幹事から指定された時間に合わせて調整すると安心です。
長さを確かめたいときは、一度声に出して読んでみるのがおすすめ。
文字で読むと短く感じても、お礼を伝えたり、会場を見渡したりすると、思ったより時間がかかることがあります。
また、「何か面白いことを言わなければ」と考えなくても大丈夫です。
無理に冗談を入れるより、普段の言葉で感謝を伝えるほうが、その人らしい挨拶になりますよ。
中締め・お開き・締めの挨拶の違いは?

忘年会の終盤には、「中締め」「お開き」「締めの挨拶」など、似た言葉が出てきます。
ここでまとめて整理しておきましょう。
| 言葉 | 主な意味・役割 |
|---|---|
| 中締め | 会にいったん区切りをつけること。そのあとも歓談が続く場合がある |
| お開き | その会を終えること |
| 締めの挨拶 | 中締めやお開きの際に、感謝やねぎらいを伝える挨拶 |
| 手締め | 一本締めや三本締めなど、参加者がそろって手を打つこと |
| 閉会の挨拶 | 会の終了を伝える挨拶。司会者が退出や二次会の案内を添えることもある |
中締めは会の区切り、お開きは会の終了
中締めは、宴会にいったん区切りをつけることです。
そのあとも会が続く場合には、先に帰る方が退出しやすくなる役割もあります。
一方、お開きは、その会を終えることを指します。
一次会をお開きにしたあと、希望する方が別会場の二次会へ移ることもあります。
ただし、実際の忘年会では、終了間際の挨拶や手締めを「中締め」と呼び、そのままお開きにすることもあります。
呼び方だけで判断せず、「このあとも歓談が続くのか」「ここで終了するのか」を幹事と確認しておくと安心です。
会が続く場合は、司会者が「このあともお時間までご歓談ください」と添えると、参加者が迷わずに済みます。
終了する場合は「以上をもちまして、本日の忘年会はお開きとさせていただきます」と伝えましょう。
締めの挨拶は感謝を伝える言葉、手締めは手を打つ動作のこと
締めの挨拶と手締めは、一緒に行うことが多いものの、同じ意味ではありません。
締めの挨拶は、「一年間ありがとうございました」など、感謝やねぎらいを伝える言葉です。
手締めは、一本締めなどの形でみんなが手を打ち、区切りをつける動作を指します。
「今年も一年ありがとうございました」などの締めの挨拶
↓
「一本締めで締めたいと思います」と案内
↓
掛け声に合わせて、参加者が手を打つ(手締め)
「締めの挨拶をお願いします」と頼まれた場合も、必ず一本締めまで担当するとは限らないので、幹事に確認しておきましょう。
締めの挨拶と閉会の挨拶の違い
締めの挨拶は、一年の感謝や来年への思いを伝える役割があります。
閉会の挨拶は、会の終了を伝え、参加者が帰る準備に移れるようにする役割があります。
たとえば、上司が締めの挨拶と一本締めを行ったあと、司会者が次のように言うのが「閉会の挨拶」です。
以上をもちまして、本日の忘年会はお開きとさせていただきます。
お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください。
本日はご参加いただき、誠にありがとうございました。
なお、締めの挨拶と閉会の挨拶を分けず、同じ人がまとめて行う会もあります。
名称を厳密に使い分けることより、誰が最後のお礼と終了の案内をするのかを決めておくことが大切ですよ。
忘年会の締めの挨拶と一本締めでよくある質問

挨拶を頼む相手や、一本締めのあとの拍手など、迷いやすい疑問にお答えします。
締めの挨拶は誰に頼む?
会社の忘年会では、役職が2番目に高い方に締めの挨拶をお願いするのが、よくある決め方のひとつです。
ただし、必ずこの順番にしなければならないわけではありません。
開会や乾杯の挨拶との分担、参加者の顔ぶれ、職場の慣例に合わせて決めましょう。
当日いきなり頼まず、挨拶のタイミングと一本締めの有無を事前に伝えておきます。
「最後に1分ほどご挨拶をいただき、そのまま一本締めをお願いできますか」と具体的に相談すると、相手も準備しやすくなります。
→忘年会の挨拶の順番は?ひと目でわかる早見表【司会例文付き】
一本締めのあとに拍手はする?
「3・3・3・1」の一本締めでは、最後のお礼に続けて拍手をする進め方があります。
ただし、地域や職場によって締め方は異なるので流れに合わせれば大丈夫。
また、手を1回だけ打つ一丁締めでは、その1回で終え、続けて拍手をしない作法もあります。
音頭を取る方は、手締めのあとに「ありがとうございました」とお礼を伝えましょう。
忘年会で一本締めをしなくてもいい?
忘年会では、必ず一本締めをしなければならないわけではありません。
感謝の挨拶だけで締めくくったり、最後に拍手をしたりする形でも会を終えられます。
たとえば、少人数で落ち着いて食事を楽しむ会や、周りの席への配慮が必要な会場では、挨拶だけにする方法もあります。
大きな声や手拍子が気になる場合は、会場のスタッフに相談して決めましょう。
手締めを行わない場合は、次のようにお礼と終了の案内をまとめられます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、これで本日の忘年会はお開きとさせていただきます。
どうぞお気をつけてお帰りください。
一本締めをするかどうかより、参加者に感謝が伝わり、気持ちよく会を終えられることを大切にしてくださいね。
